生活環境

ノースカロライナの紹介
ノースカロライナ州は東海岸のほぼ中央、米国の首都であるワシントンDCから車で4~5時間ほど南下したところにあります。気候は東京とほぼ同じ程度ですが、冬はやや暖かく感じます。数年に一度大量に降る以外、降雪の心配は殆どありません。米国人に言わせると「夏の湿気は高い」ということになりますが、日本の夏に比べると遥かに乾燥しており、過ごしやすいでしょう。平均気温は夏が30度位、春・秋が20度くらい、冬は10度前後といったところです。

州の東側は大西洋に接し、夏は海水浴を楽しむ観光客で賑わいます。その昔、ライト兄弟が世界で初の飛行実験に成功した キティホークもノースカロライナ州の海岸線沿いにあります。Chapel Hillから大西洋までは、車で2時間強です。

一方、州の西側にはアパラチアン山脈が広がり、冬はスキー地、夏は避暑地として、沢山の観光客を集めます。隣接するテネシー州との境には、昔の裕福な南部での生活の面影が偲ばれるアシュビルという有名な観光地もあります。

ノースカロライナは発展著しい新興工業地域でもあります。UNCのあるチャペルヒル、デューク大学のあるダーラム、ノースカロライナ州立大学のあるローリーはリサーチ・トライアングル呼ばれ、西海岸のシリコンバレーと肩を並べる一大研究地域を形成しています。ここにはIBM、SAS、Cisco Systems、Glaxo、Bayer、エーザイと言った、内外のハイテク・薬品業界の大手企業が拠点を保有しています。

州都はローリーですが、商業の中心はシャーロットと呼ばれる都市で、チャペルヒルからは車で2~3時間の距離にあります。ここはご存知バンクオブアメリカやワコビアといった大手金融機関の本店があり、全米五指に入る金融センターを形成しています。

このように、ノースカロライナは温暖な気候の下で多くの産業を抱える、非常に恵まれた州であると言えます。
チャペルヒルの紹介
チャペルヒル居住者のほとんどは、UNC関係者とリサーチ・トライアングルで勤務する人々です。治安は非常によく、住みやすい町です。「全米住みたい町」のアンケートやコンテストで頻繁にトップを取得しています。

アメリカ南部に来ると、Southern Hospitalityという言葉を耳にすることがあります。チャペルヒルはこの言葉の持つ意味を実感できる地で、町で会う人々は限りなく親切です。 
生活環境は、一見矛盾するようですが「大変便利な田舎町」と表現できると思います。人口6万人足らずの小さな町ですが、大学近隣には食品スーパーを含めたショッピングモールが多数あり、生活に必要なものの調達には事欠きません。また車で20~30分ほど足を延ばせば有名百貨店が入るショッピングモールやアウトレットモールも複数あり、休日をショッピングで過ごすこともできます。

一方、街や大学は豊かな自然に囲まれ(時にはキャンパスでシカを見つけることも!)、近隣には多くの州立公園(State Parks)もあり、年間を通して自然を満喫できます。 
町の中心はUNCの近くにあるフランクリンストリートです。「繁華街」というほどの大きさはありませんが、衣料品専門店やレストラン、バーが並び、週末の夜には学生を中心に賑わいます。
住まいについて
大半のMBA学生は、キャンパスから車で10分前後のアパートに住んでいます。アパートとは言っても日本で言うマンションに近い感じで、ゆったりした作りになっています。アパートが幾つも集まった集落をアパートメント・コンプレックスと呼び、日本人学生は大概このアパートメント・コンプレックスに住んでいます。

広さ、家賃はまちまちですが、2ベッドルーム・2バスルームで90平方メートル強、1100ドル弱前後です。殆どのアパートはセントラルヒーティング(冷房も含む)です。家具、洗濯機、乾燥機、照明器具は自分で揃える必要がありますが、多くのアパートメント・コンプレックスにはプールやジム等の設備があります。
子育てについて
アプリカントの方の中には、お子様を連れて渡米されるケースもあると思いますが、チャペルヒルは子育て環境の面でも大変優れています。 

公立学校の教育水準がは非常に高く、市内の公立小中学校は、ノースカロライナ州はもちろんのこと、全米に於いても高い評価を受けています。 

また、未就学のお子様についても、比較的短時間で通うPreschool(2~3日/週、3時間/日)や日本の保育園と同様に平日6時間~8時間預かるDay Careなど多数の選択肢があります。施設によって教育方針・雰囲気は大きく異なりますが、チャペルヒルにはUNCの留学生の子女を預かっている施設が多くあり、たとえ英語でコミュニケーションできなくても十分面倒を見てもらえます。 

そしてなにより、チャペルヒルの環境は子育てに最適です。親子連れにやさしいSouthern Hospitality、豊富な公園・自然・・・、どの経験もお子様の成長にかけがえのないものになると思います。